「絶対俺の方が大きいって!」
「バカ言ってんじゃねぇ、俺のがデケェに決まってんだろ!」
そんな、聞きようによったら下品に聞こえる会話が響いてきて顔をしかめる。
(身長はヒスイの方が申し分なく大きいのだから言い争う必要がない。)
どうやら湖の畔で言い争っているようだ。
これ以上、僕のカンセーを汚させないようにする為、
座っていた切り株から立ち上がるとスカートの裾を叩いて歩み出す。
茂みを掻き分けた先の声の主は間違いようもなくシングとヒスイで、二人して仲良く水の掛け合いをしていた。
飽くことない喧嘩をしながら。
「だっから、俺の方がデカいって何で分かんないんだよ!」
「俺の方が大きいからだろ!」
混ざるのも嫌で、暫くタイミングを窺う。
そうしていると更に話の方向が妖しくなってきた。
「テメェ、俺のに触れて感じてんだろ!」
「それは…そうだけどっ…
でもヒスイも同じじゃないの!?」
「…っ、否定は出来ねぇ…けどよ…。」
な、ななななっ何で二人して顔赤らめてるのさ!
立つ鳥肌に我慢出来なくなった僕は茂みから飛び出した。
瞬時に取り出したソーマでヒスイの頭を殴ってからシングの頬に穂先を滑らす。
「っ痛…」
「何真っ昼間から卑猥な話してるんだよ、このバカップルぅぅー!」
「ベ、ベリル?」
叫ぶ僕にヒスイは苦々しい顔をするが、シングはハテナを沢山浮かべて小首を傾げている。
…あれ?何かがおかしい。
「シングー、因みに、どんな話してたの?」
「どっちが大きいかって話してたんだ。」
「…何が大きいって話?」
シングが満面の笑みで言うのを、どこか遠くで訊く。
「お互いに対する愛が、さ!」
ぷちっ、何かが切れた。
「…マギワラシイ言い方するなよこのバカップルーっ!」
「ベリル、マギワラシイじゃなくて紛らわしいじゃ…」
「煩いっ、メテオスウォーム!」
「詠唱カットかよ!っつか何で俺だけ!」
地に伏すヒスイを睨み付けながら、
「どうせヒスイがワザと卑猥に聞こえるような言い方してユードーしたんだろ。」
と吐き捨てた。
END.
終わり方が微妙…ですねorz
2600番を踏んでくださった魔莉様に捧げます!
リク内容がCPだけだったので好き勝手やらせて頂いたのですが、大丈夫でしょうか?
言ってくださればいつでも書き直します!
苦情、返品、お持ち帰りは魔莉様のみでお願いします。